育母書

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育母書―子育てにとまどうことありますよね

浜 文子 / 立風書房

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娘が3歳になるちょっと前くらいから、いわゆる「魔の2歳児」とか「第一次反抗期」とやらで、何を言ってもイヤイヤ、ちょっと注意すればギャー、と泣きわめき、何をするにもさせるにも一苦労、という感じになりました。
予定していたオムツはずしもうまくいかず、失敗ばかりして、怒ってはいけない、と思うのについつい爆発してしまう自分に「母親失格だ・・・」と落ち込んでいました。

途方に暮れていた私が、ふと立ち寄った図書館で手に取ったのはこの本でした。

以前の日記で「抱きなさい子を」という詩を紹介した浜文子さんの本です。

外勤へ行く混雑した電車の中で読んだのですが、途中から思わず涙がぽろぽろ。
ハンカチを片手に読んでいたのですが、いろいろ考えてしまいなかなか読み進められませんでした。

その一節を紹介します。
「お母さん自身が昨日と今日、先月と今月の自分が、たとえ「一向に進歩も変化もしない」と感じることがあっても、それで自分を問い詰めたり苦しんだりする必要などないのです。どんなお母さんも、子供にっては「母」という、それだけで十分にかけがえのない存在です。母として育つということは、「自分を責める」「苦しめる」ということではなく、むしろ人として「自分が色々に苦しんだことを忘れない」ということではないでしょうか。

人は揺れたり惑ったりして心が震えた時に「そんな経験を味わった」という、そのことを自覚する時、ふっと新しい自分に出会い、出会った記憶が残す道筋をたどって、やっと「成長」が訪れるのだという気がします。


私はこの一節で陥っていた「『育児は育自』の罠」からふっと解放された気がしました。そのほかにもポストイットで本にひらひらがたくさんついてしまうほど、心に響く言葉のオンパレードでした。

なんとなく神様が悩んでいる私にそっとこの本を差し出してくれたような、そんな気さえしました。

あせらず、幼い娘とのかけがえのない日々を驚きの満ちた幸せな瞬間のつながりとしてともに生きよう、そういう気持ちになりました。
by runa123 | 2009-10-08 14:24 | 最近読んだ本


女性麻酔科医るなの日々思うことなど・・・


by runa123

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