PALS
よろしければ、クリックお願いします。16,17日の土日は大井競馬場近くでPALSを受講してきました。
去年の目標の一つです。
今の病院は小児症例は少なく、実際小児の救急現場に立ち会うことは少ないと思うのですが、産科麻酔の勉強もしているのでついでに、とPALS受講を決めました。
PALSは小児に特化しているだけあって、やっぱり9割が小児科医。
うちの病院の小児科の先生も偶然受講しており、その先生とつい先日当直帯で2歳の化膿性骨髄炎の手術でいろいろお世話になったので、知っている人がいてかなりほっとしました。
メンバーは5人で小児科医2人、看護師一人、研修医一人、麻酔科医一人。その中に知り合いの先生も入っててかなり気が楽。
BLSのチェックはAと同じ。Bはインストですから、意地でがんばりましたよ。w
とっても寒い日で身も心もブルブルだったのですが、CPRしたらかなり暖かくなりました。
その後、スキルステーションでは骨髄針も触らせてもらい、実際に鶏もも肉に刺して遊び、じゃない練習しました。しかし結構コツがいりそう。ドラマERでは銃タイプのものがあり、ドスンと打ってハイ終わり、って感じだったなー。
実際の現場では研修医1年目のときに3歳児のCPAで小児科の先生がやっていましたっけ。10年以上前のことですが。。。
その後、ケースシナリオ。
呼吸、心臓、ショックと2症例ずつ勉強していきます。
PALSはACLSと違い、「心停止に至る前に行動する」というところが大きなポイント。
Aは「心臓止まってから(とくにVf)のときの最初の行動を速やかにする」がポイントでしたが、これだけでかなり違います。
でも、Aを最近受けなおしておいてよかったです。それでもエピネフリンのタイミングとかのイマイチでやっぱり復習しないと行動できないものだなーーーと実感。
Pの特徴である『評価』は小児科医じゃない私、特に意識のある患者さんはちょっとーな麻酔科医である私にはドキドキだったのですが、Pのコースではインストのデモがあり、とてもわかりやすかったです。
チームメンバーはおとなしめでしたが、とてもみんな感じのよい人たちで、最後はお互いをカバーし合いながらなかなかよい感じで蘇生することができました。よかったよかった。
やっぱりインストのfacilitationがよかったと思います。
中にはちょっと厳しめというか、「これで本当にいいの?」って聞いてくるタイプのインストがいてびびったりもしましたが、結果的に一番教育的だったかなと思います。
今回とってもびっくりだったのは、大学の部活の先輩が受講していたのと、大学で働いていたころ、若手小児科医として心臓班を回っていた小児科の後輩がインストをしていて、二人とも少しも変わっておらず、ちょっとした同門会的な感じを醸し出していました。インストの後輩とは大学で結構何度も小児の心臓手術の時に顔を合わせ、緊急とかも多くて、二人でげんなりしたり、励まし合ったりしたのを思い出しました。
世間は狭いです。人のご縁は大切にしないとと思った次第です。
PALS、AやBもそうですが、本当にインストの熱い気持ちの伝わってくる、よい講習会でした。受講してよかったです!!
テスト結果はまだ来てないんだけどね。。。w
印象的だったのは、PALSの最後に「子供を失うこととむきあう」というビデオが流されて、どうしても子供を蘇生できなかったときに、どう家族に伝えるか、などもおしえられました。(イケテナイ例があまりにもいけてなくて、思わず笑っちゃう感じでしたが・・・)
最後に実際に子供を不幸にして失ってしまった患者さんの声が流されます。
その中の一番最後に
「私たちもつらいけれど、あなたたちもつらかったはず。私たちのケアが終わったら、あなたたち自身のケアをしてください。きっととても傷ついているはずですから」
というセリフが流れたときには、思わずウルウル来ちゃいました。
私が研修医のとき、とある救急で有名な病院にいたおのですが、さっきも書いたけれど、3歳児のCPAが来て、蘇生できなかったことを思い出しました。1時間近くCPRをして、最後にお父さんを部屋に入れ、
「残念ながら、考え付くあらゆる手段を尽くしましたが、もうお嬢さんの心臓は動いていません。」と上司がお話しすると、お父さんは
「やめないでください!!!なんとかしてください!お願いします!!!!おねがいしますううう」と泣きながらおっしゃって、
私たちが心マの手をやめて心電図がフラットになると、
「やめないで!ほら!動いているじゃないですか、ほら!」と自分の手で胸を押していました。。。。
その時涙をこらえるのに必死でした。
その後、しばらくして、私自身が立ち直れなくなってしまったのですが・・・
そのことを思い出しました。
あのころ、PALSなんてものを知っていたら、私だけが無力感にさいなまれているのではない、やるべきことはなんだったか、ということを教えてもらえたのに。。。。
ふとそんなことも考えました。
疲れたけれどとても有意義な二日間でありました。
去年の目標の一つです。
今の病院は小児症例は少なく、実際小児の救急現場に立ち会うことは少ないと思うのですが、産科麻酔の勉強もしているのでついでに、とPALS受講を決めました。
PALSは小児に特化しているだけあって、やっぱり9割が小児科医。
うちの病院の小児科の先生も偶然受講しており、その先生とつい先日当直帯で2歳の化膿性骨髄炎の手術でいろいろお世話になったので、知っている人がいてかなりほっとしました。
メンバーは5人で小児科医2人、看護師一人、研修医一人、麻酔科医一人。その中に知り合いの先生も入っててかなり気が楽。
BLSのチェックはAと同じ。Bはインストですから、意地でがんばりましたよ。w
とっても寒い日で身も心もブルブルだったのですが、CPRしたらかなり暖かくなりました。
その後、スキルステーションでは骨髄針も触らせてもらい、実際に鶏もも肉に刺して遊び、じゃない練習しました。しかし結構コツがいりそう。ドラマERでは銃タイプのものがあり、ドスンと打ってハイ終わり、って感じだったなー。
実際の現場では研修医1年目のときに3歳児のCPAで小児科の先生がやっていましたっけ。10年以上前のことですが。。。
その後、ケースシナリオ。
呼吸、心臓、ショックと2症例ずつ勉強していきます。
PALSはACLSと違い、「心停止に至る前に行動する」というところが大きなポイント。
Aは「心臓止まってから(とくにVf)のときの最初の行動を速やかにする」がポイントでしたが、これだけでかなり違います。
でも、Aを最近受けなおしておいてよかったです。それでもエピネフリンのタイミングとかのイマイチでやっぱり復習しないと行動できないものだなーーーと実感。
Pの特徴である『評価』は小児科医じゃない私、特に意識のある患者さんはちょっとーな麻酔科医である私にはドキドキだったのですが、Pのコースではインストのデモがあり、とてもわかりやすかったです。
チームメンバーはおとなしめでしたが、とてもみんな感じのよい人たちで、最後はお互いをカバーし合いながらなかなかよい感じで蘇生することができました。よかったよかった。
やっぱりインストのfacilitationがよかったと思います。
中にはちょっと厳しめというか、「これで本当にいいの?」って聞いてくるタイプのインストがいてびびったりもしましたが、結果的に一番教育的だったかなと思います。
今回とってもびっくりだったのは、大学の部活の先輩が受講していたのと、大学で働いていたころ、若手小児科医として心臓班を回っていた小児科の後輩がインストをしていて、二人とも少しも変わっておらず、ちょっとした同門会的な感じを醸し出していました。インストの後輩とは大学で結構何度も小児の心臓手術の時に顔を合わせ、緊急とかも多くて、二人でげんなりしたり、励まし合ったりしたのを思い出しました。
世間は狭いです。人のご縁は大切にしないとと思った次第です。
PALS、AやBもそうですが、本当にインストの熱い気持ちの伝わってくる、よい講習会でした。受講してよかったです!!
テスト結果はまだ来てないんだけどね。。。w
印象的だったのは、PALSの最後に「子供を失うこととむきあう」というビデオが流されて、どうしても子供を蘇生できなかったときに、どう家族に伝えるか、などもおしえられました。(イケテナイ例があまりにもいけてなくて、思わず笑っちゃう感じでしたが・・・)
最後に実際に子供を不幸にして失ってしまった患者さんの声が流されます。
その中の一番最後に
「私たちもつらいけれど、あなたたちもつらかったはず。私たちのケアが終わったら、あなたたち自身のケアをしてください。きっととても傷ついているはずですから」
というセリフが流れたときには、思わずウルウル来ちゃいました。
私が研修医のとき、とある救急で有名な病院にいたおのですが、さっきも書いたけれど、3歳児のCPAが来て、蘇生できなかったことを思い出しました。1時間近くCPRをして、最後にお父さんを部屋に入れ、
「残念ながら、考え付くあらゆる手段を尽くしましたが、もうお嬢さんの心臓は動いていません。」と上司がお話しすると、お父さんは
「やめないでください!!!なんとかしてください!お願いします!!!!おねがいしますううう」と泣きながらおっしゃって、
私たちが心マの手をやめて心電図がフラットになると、
「やめないで!ほら!動いているじゃないですか、ほら!」と自分の手で胸を押していました。。。。
その時涙をこらえるのに必死でした。
その後、しばらくして、私自身が立ち直れなくなってしまったのですが・・・
そのことを思い出しました。
あのころ、PALSなんてものを知っていたら、私だけが無力感にさいなまれているのではない、やるべきことはなんだったか、ということを教えてもらえたのに。。。。
ふとそんなことも考えました。
疲れたけれどとても有意義な二日間でありました。
by runa123
| 2010-01-19 03:26
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by runa123
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