事故ー衝撃

福知山線の事故、衝撃。
昨日は実験の合間に、当直の合間にもテレビでニュースばかり見てた。
電車ってあんなくの字にまがってしまっていいわけ!?
しかも、1両目がマンションの1階にささってるとは・・・絶句。

9時すぎの電車。たくさんの大学生やいつもより遅く出勤する人々がのり合わせていたらしく、犠牲者に10代、20代の方の名前も並ぶ。
いつもどおり「いってきます」と家を出て、帰らぬ人となった彼ら。
遺族はだれも口をそろえて「現実のことと思えません」と呆然とする。
そして一夜明けて、つぎつぎと明かされる「オーバランのうそ」や「最初から『置き石』が原因かとにおわせるようなJRの会見」に不快感が募る。
あなたの子供が、妻が、夫が同じ目にあったら、どういう気持ち??
いまだ1両目に残された運転士は23歳で経験が浅く、何度も「オーバーラン」などで注意を受けていたという。だけど、その彼を一人で運転させたのは会社でしょ?ミスを隠しても、安全基準を無視してスピードをだしても、時間通りに電車を走らせることが大切と教えたのは会社でしょ。
「だれでも、新人のときはあるから、それだけが原因というのはおかしい。誰が運転しても安全なシステムでなくてはならない。」って解説の人がいっていたけど、そのとおりだと思う。
会社が未熟な運転士個人や置き石などの「構造的原因」以外に責任を持っていこうとする姿勢に腹が立つ。

つい最近JALがその安全管理がダイヤ増発を優先しておろそかになっていることでたたかれていたばかり。たしかに、電車が遅れればそれが安全のためであっても乗客は不満を口にするだろう。本数が減らされれば乗客はすしづめの電車にのってまた、他の問題も起こるかもしれない。でも、飛行機も電車もだめなら私たちは何に乗ってどこへいけばいいんだろう。
そして、「時間」にばかりおわれて大切なものを見失っている私たち自身のすがたに、またあらたに衝撃をうける。

日曜日に夫の兄の三回忌があった。40代の若さで病死した義兄。
「今日、元気でも明日には死んでしまうかもしれない。私たちの命とはそういうはかないもの。だからこそ今、こうして自分が、自分の大切な人が生きていることを幸せに思わなくては。」
本当に、その言葉の意味をしみじみと感じた悲しいニュースだった。
事故ー衝撃_c0045175_1729748.jpg

by runa123 | 2005-04-27 17:25 | 気になるニュース


女性麻酔科医るなの日々思うことなど・・・


by runa123

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

解析

Amazon

カテゴリ

全体
About me
お仕事
映画
最近読んだ本
好きな音楽
最近見たテレビ
気になるニュース
おすすめグルメ♪
ヘルスケア
おすすめブログ
子育て
文化的体験
欲しいもの
ダイエット
サポートメール
twitter
未分類

以前の記事

2013年 03月
2013年 01月
2012年 12月
more...

お気に入りブログ

内科開業医のお勉強日記
つれづれ叫び
救急医療って難しい…。2...
Rosslyn Papers
雪だるまのつれづれ・・・
生きるすべ IKIRU-...
qq14
テノリ外科医
(旧)とりあえず俺と踊ろう
ブラックジャックとほりぞん
心臓外科医のひとりごと
電脳麻酔ブログ
東可児第13同盟
水草のりこのラフスケッチ
わかて(?)麻酔科医の日記
たのしむゎ 麻酔と集中治...
Ricetta d'Or...
不不惑
KOTARO(の妹)が行...
team nakagawa

最新のトラックバック

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

健康・医療
子育て

画像一覧