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救児の人々~医療にどこまで求めますか

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救児の人々 ~ 医療にどこまで求めますか

熊田梨恵 / ロハスメディア

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とても気になっていたので、発売とほぼ同時に購入しました。

学会の行き帰りに読みました。

うちの病院も総合周産期をうたうようになってNの先生方にはいつもお世話になっています。
人数もたくさんいて、とても頼もしいです。

だけど、早産で小さく生まれてきた子たちを見ると、がんばれ、と思うと同時に、これから彼らと家族を待ち受けている未来の試練に、かすかにため息をついてしまいます。

産科救急の受け入れがうまくいかないのは後方を支えるNICUの空きがないことが非常に多いと聞きます。だけど、NICUを増やすだけで万事めでたしめでたし、なんでしょうか?

そんな問題提起をしてくれる一冊です。

NICUにお世話になった家族、NICUで働く医師、その後を支える重症心身障害児施設の医師、そして、福祉を勉強して記者になった筆者。それぞれの目線で今の日本が抱える「新生児医療」「周産期医療」の光と影を書きだしています。


私が一番気になった部分を抜粋します。
これは青森県の総合周産期センターのNICUの部長A先生の言葉です。

国は子供の数を増やしたいんだろうけどと思うんですけど、現状では子供をもうけることにリスクの多すぎる社会ですよね。非正規雇用が増えていて、正規社員といえども働きながら子育てするということがすごく困難な状況にあります。今は若年女性に対してこういう厳しい状況ですから、キャリアをそれなりに積んでからでないと安心して子育てができないと思うのは、それは仕方ないですよ。なんい、社会的に安心して子育てができる世になったころには、生物学的にはリスクが高まっているわけです。(中略)親が今まで個人として築いてきたものを捨てないと子供を育てられなくなっているわけでしょう。これはすごくリスクを個人に負わせてしまっていますよね。その背景には、子供を社会の共有財とみなすのではなくて、親個人のものだから、という考えが根本的に、日本の文化というか、為政者の哲学として存在しているからなんじゃないかなという気がするんですね。



菅さんは「最小不幸の社会を」とおっしゃっていますから、こうやって救われたけど、後は地獄みたいな、そういう社会じゃなくしてほしいですね・・・新生児も高齢者もですが・・・

ぜひ、医療にかかわる人も、そうでない人も、ご一読を!!!
by runa123 | 2010-06-14 01:53 | 最近読んだ本

超お勧め!「産科女医からの大切なお願い」

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産科女医からの大切なお願い―妊娠・出産の心得11ヵ条

宋 美玄 / 無双舎

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私の友人の宋 美玄先生の本です。

妊娠する可能性のあるすべての女性に読んでもらいたいです。
そして妊娠させる可能性のあるすべての男性にも。

さらには、 妊婦を取り扱う可能性のあるすべての職種の人にも。

私が子供を妊娠していたころは、産科麻酔にも全然興味もなく、素人同然の知識しかありませんでした。
この本を読んで、自分が無事に娘を出産できたのは本当にラッキーだったんだ、と思いました。

この本は妊娠・出産の光、の部分だけを書いた本ではありません。影もきちんと書いてあります。
でもこの光と影、をキチンと理解してこそ、「命を生み出す」という大事業に心して立ち向かえるようになるのではないか、と思います。

宋先生の産科医としてどうしてもこれだけは伝えたい、という気持ちがひしひしと伝わってきます。

医療関係じゃなくてもとても読みやすいのでぜひ、周りに妊娠中の方がいる人は勧めてくださいね!!
納得のいく妊娠・出産を迎えるためにも・・・

宋先生はブログでこの本のもととなった11カ条を公表されています。コピペしてみんなに広く知ってもらいたいとおっしゃっています。

1.セックスをしたら妊娠します。

この世に100パーセント避妊する方法は、セックスをしない以外にありません。(ピルですら100%ではありません。でも、もちろん避妊することは望まぬ妊娠を大幅に減らすことが出来るので、妊娠したくない人は必ず避妊しましょう!!)
日頃セックスをしているなら、常に妊娠の可能性を考えましょう。
そして、子供が欲しいと思っているなら、赤ちゃんの神経系の病気(二分脊椎など)を防ぐために葉酸のサプリメントを飲みましょう。(1日0.4mg)


2.「この男の子供を産むためなら死んでもいい!」と思うような男の子供しか妊娠してはいけません。

妊娠出産は何が起こるかわかりません。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、妊娠糖尿病など、妊娠にまつわる病気になるかもしれません。また、お産も体にとっては大きな負担となります。
毎年、約60人の妊婦が出産で死亡しています。あなたが生きて出産を終える保証はどこにもありません。
妊娠をするにはそれなりの覚悟が必要ですよ!
(妊娠はよく考えて、覚悟を持って!、というたとえでシングルマザーなどの選択を否定するものではありません。)


3.妊娠しただけでは喜ばない。安易に他人に言わない。

妊娠が非常に初期に診断されるようになってから、妊娠初期の流産が15%以上と非常に多いことがわかりました。
最低でも妊娠4ヶ月に入るまでは手放しで喜んではいけません。職場で仕事を軽くしてもらいたいと上司にお願いするなど重要な時だけ人に言いましょう。
出来ることは赤ちゃんを信じてあげることだけ。
また、運悪く15%に入っても、あなたのせいじゃありません。不必要に自分を責めないでくださいね。

4.神様から授かったら、それがどんな赤ちゃんでも、あなたの赤ちゃんです。

この世に完全に正常な人間なんていません。重いものから軽いものまでいろんな障害を持って生まれてくる赤ちゃんもたくさんいます。
妊娠中に診断できる異常はごく一部。中には幼児になってからわかる異常もあります。
誰しも自分の赤ちゃんが正常だという保証のもと、出産することなんて出来ません。
親になるということは、どんな赤ちゃんが生まれても自分の子供として受け入れることです。

5.産む、産まないは自分たち夫婦で決めましょう。

とはいえ、妊娠中に赤ちゃんの異常や、もしかしたら異常があるかもしれないというサインがあると主治医に告げられるかもしれません。
それが中期(妊娠21週まで)であれば、望んだ妊娠であっても異常の程度によっては中絶という選択肢が出て来る場合もありますが、あくまでも夫婦二人でよく話し合って決めましょう。価値観や考え方は人それぞれ。大事なことは責任を持って自分たちで決めましょう。(大事なことを責任を持って決められる大人になってから妊娠しましょう。)
また、このことについては妊娠前から二人で話し合っておくべきです。


6.かかりつけ医をもちましょう。

当然ですが、ちゃんと妊婦健診を受けましょう。
きちんと初期に超音波で予定日を決めること、HIV、B型肝炎、血液型、梅毒などの初期検査を受けることは、妊娠中に管理方針を決めるのに後々重要であったり、あなたの赤ちゃんを守ったりするために必要です。また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)の早期発見には欠かせません。
もしあなたにお金がなくても、自治体が発行する母子手帳には最低限の妊婦健診を受けるためのチケットがついていますし、分娩費用も援助してくれる制度があります。
また、産科医不足からお産を出来る場所が限られています。妊娠が分かったら、病院などに早めに問い合わせてお産をする場所を確保しましょう。里帰りしようなどと思っていても、受け入れてくれる場所がないかもしれません。

7.赤ちゃんは全ての運命をあなたに預けていることを忘れないで。

赤ちゃんは栄養や酸素など、生きて成長するために必要なものを全てあなたに依存しています。お母さんが煙草やお酒など赤ちゃんにとって毒となるものを摂取すると、胎盤を通して赤ちゃんに移行します。 
体型を気にして、妊娠中にダイエットをするなどはもってのほか。(妊娠前に標準的な体重だった人は9~12キロ体重を増やさなくてはいけません。)
煙草が我慢できないような人は、お母さんになる資格はありません。
また、「出産したら遊べなくなるから」と旅行をするのもいいですが、何かあっても後悔しない程度に。旅先で何かあってもすぐに診てくれるところがあるかは最低確認を。
おなかの赤ちゃんのために時には自己犠牲を払うことも覚悟の上妊娠しましょう。


8.赤ちゃんが完全に元気であるか分かる方法はありません。

胎児心拍のモニターや超音波など、赤ちゃんが元気であるか評価する検査はありますが、どれも完全ではありません。
予定日を目前にお腹の中で突然死をしてしまう赤ちゃんもいます。もし動きが少ないと思ったら病院へ。
無事に産まれるまでお母さんも赤ちゃんも安心できないのが妊娠なのです。毎年5000人以上の赤ちゃんがお産の間際や生まれてすぐに死亡しています。
また、脳性麻痺になる赤ちゃんがいますが、その90%は分娩前にすでに原因があり、分娩を機に脳性麻痺になる赤ちゃんはわずか10%であることも知っておきましょう。


9.出産は出来うる限り安全な場所でしましょう。

妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、出産の時に赤ちゃんやお母さんが急変することは誰にでもありえます。
専門家が考える安全な場所とは、緊急時に、高次の医療機関(産科医と新生児医と麻酔医が揃っていて、帝王切開や未熟児医療ができる体制)か、そこへすぐ搬送できるくらいの近さの産院です。
部屋がきれいだから、ご飯がおいしいから、好きな姿勢で産めるから、上の子を立ち会わせたいから・・
そんな理由で緊急時の安全性が劣る産院を選ぶのはおすすめしません。
もちろん、納得の上でなら構いませんけれども。
お産をなめてはいけませんよ。
(残念ながら現在産科医不足のため、妊婦さん全員が安全性の高い病院を選ぶとパンクしてしまいます。だから、リスクの低い妊婦さんには高次の医療機関ではなく開業の産婦人科を選んでもらわないといけない場合も多いです。でも、最低でも産婦人科医立会いの下お産しましょう。)


10.下から産んでも、お腹から産んでも、あなたはお母さん。

人によっては骨盤位(逆子)などの理由ではじめから帝王切開をしないといけない人もいます。また、陣痛が来て頑張っても、下から産まれなくて帝王切開をしないといけない人もいます。
どんな出産になっても、あなたが身を削って赤ちゃんを産んだことには変わりありません。
帝王切開で産むと子供の性格が悪くなるとか、親子の愛情が無くなるとかいう悪意に満ちた色々な妄説に惑わされないで。
あなたと赤ちゃんにとって一番安全な方法でお産をしましょう。


11.妊娠・出産は一つとして同じものはありません。

妊娠・出産を経験すると、自分が何でも知ってる気になってしまう人がいます。年配のご婦人で「私のときはこうだったわよ」のように先輩面をする人もよくいますよね・・
でも、一つとして同じ妊娠・出産はありません。
同じ人が次にまた妊娠しても、同じようになるとは限りません。
自分の経験を別の人や別の妊娠にあてはめないようにしましょう。


ブログは現在アメブロに移籍して続いています。ぜひそちらもチェックしてね!
http://ameblo.jp/lupoburabura/
by runa123 | 2010-04-18 19:10 | 最近読んだ本

子供の心のコーチング

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子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)

菅原 裕子 / PHP研究所

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たまに、神様っているんじゃないかと思うことがある。
壁にぶつかって悩んでいると、ふとある本が目にとまり、何の気なしに手にとって読み始めたら、自分が悩んでいることについていろいろ書いてあるじゃないか・・・・

そんな一冊。

娘の保育参観であまりにも食事をだらだら食べているのを見て愕然とし、自分でも気付かないのに、かなりショックを受けている自分がいた。

その後、プールの進級テストに合格しなかった娘にがっかりしている自分がいた。

自分がそのあと、どうしても気持ちが重苦しくなってしまい、娘に対してイライラしてしまっていて、驚いた。

この本を手にとってまず、
「親が子供を叱るのはだれのため?」という一文にガーンと頭を殴られるたような気がした。

自分が良い親だと思いたいから、しっかりやっていると思いたいから、叱る。
そんなこと、ダメだと頭では分かっているのに・・・・


私と娘の日常が私のガミガミがあまりにも多いことも、この本に出てくる「母親がしゃべってばかり」の家庭と重なり、なんだか泣けてきた。

でもこの本には救いがあった。

「取り敢えず、黙ってみましょう」と書いてあった。

娘が何を言ってもガミガミあれしろ、これしろと言わず、黙って待つ。
おしゃべりな私にはかなりの苦行。

そして何言ってるの?と思うようなことも必ず受け止めなさい、と書いてあった。
その方法は「言葉の反射」
ただ、子供の言っていることを繰り返してみなさい、と。

「今日は帰りたくない!」「そう、帰りたくないの」という風に。

ダメ元で迎えに行った娘がわーわー騒いでいるときにやってみた。
「(窓枠に)登ってバイバイするうーーー」「登りたいの?」「うん」
「・・・・・」
「登りたい!」「登っていいの?」
「・・・・・・」「先生に明日聞いてみて、いいっていったらやってみる?」
「うん・・・・(いいと言わないことはわかってるらしい)」

結局、怒鳴りもせず、たたきもせず、娘は素直にトコトコとついてきた!!

他にも、食事の時も「食べない」という娘に無理強いをせず、「食べないの?」
と言って黙っていたら、怒られないから反発のしがいがないらしく自分から食べ始めた。

食べたので「ママ、食べてくれると作った甲斐があるよ、うれしいなーー」というと、娘も嬉しそうにニコニコしてモリモリ食べてくれた。

たまたまかもしれないけど、こういう風にすごせたらお互い毎日つらくないし、楽しい。

子育ては眉根をよせてするもんじゃないよね。と反省。
最近よく娘に眉間をなでなでされるもんで・・・・爆

悩んでいた私にそっとこの本を差し出してくれた神様、どうもありがとう。
by runa123 | 2010-02-15 16:05 | 最近読んだ本

米、ならぬコメありがとうございます!

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やっぱりフィードバックは大切!すっごくやる気?がでました。

今一押しの一冊をご紹介します。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

岩崎 夏海 / ダイヤモンド社

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ドラッカーとは?
20世紀最大の知性、経営学の父、といわれる方。その方の著書、「マネジメント」は100年たった今も敏腕経営者に一押しされる一冊である。

それと。。。。

野球部の女子マネ!?


そして表紙はかわゆい女子高生の漫画チックなイラスト・・・・


果たしてこの本は・・・・


まあ読んでみてください。

絶対マネジメントしたくなります。

感動します。


私は今行き詰っている自分自身、自分の家庭、職場、そしてひいては業界を・・・・(はウソ。)
マネジメントしたくなりました。
by runa123 | 2010-02-05 20:49 | 最近読んだ本

育母書

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育母書―子育てにとまどうことありますよね

浜 文子 / 立風書房

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娘が3歳になるちょっと前くらいから、いわゆる「魔の2歳児」とか「第一次反抗期」とやらで、何を言ってもイヤイヤ、ちょっと注意すればギャー、と泣きわめき、何をするにもさせるにも一苦労、という感じになりました。
予定していたオムツはずしもうまくいかず、失敗ばかりして、怒ってはいけない、と思うのについつい爆発してしまう自分に「母親失格だ・・・」と落ち込んでいました。

途方に暮れていた私が、ふと立ち寄った図書館で手に取ったのはこの本でした。

以前の日記で「抱きなさい子を」という詩を紹介した浜文子さんの本です。

外勤へ行く混雑した電車の中で読んだのですが、途中から思わず涙がぽろぽろ。
ハンカチを片手に読んでいたのですが、いろいろ考えてしまいなかなか読み進められませんでした。

その一節を紹介します。
「お母さん自身が昨日と今日、先月と今月の自分が、たとえ「一向に進歩も変化もしない」と感じることがあっても、それで自分を問い詰めたり苦しんだりする必要などないのです。どんなお母さんも、子供にっては「母」という、それだけで十分にかけがえのない存在です。母として育つということは、「自分を責める」「苦しめる」ということではなく、むしろ人として「自分が色々に苦しんだことを忘れない」ということではないでしょうか。

人は揺れたり惑ったりして心が震えた時に「そんな経験を味わった」という、そのことを自覚する時、ふっと新しい自分に出会い、出会った記憶が残す道筋をたどって、やっと「成長」が訪れるのだという気がします。


私はこの一節で陥っていた「『育児は育自』の罠」からふっと解放された気がしました。そのほかにもポストイットで本にひらひらがたくさんついてしまうほど、心に響く言葉のオンパレードでした。

なんとなく神様が悩んでいる私にそっとこの本を差し出してくれたような、そんな気さえしました。

あせらず、幼い娘とのかけがえのない日々を驚きの満ちた幸せな瞬間のつながりとしてともに生きよう、そういう気持ちになりました。
by runa123 | 2009-10-08 14:24 | 最近読んだ本

子どもたちの遺言

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子どもたちの遺言

谷川 俊太郎 / 佼成出版社

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ふらりと立ち寄った本屋で表紙の子供の瞳に吸い込まれるようにして手に取りました。
「子どもたちの遺言」
昨今の荒んだ世の中を憂いてのタイトルかしら?と思い、ページをめくりました。

今にも泣き声が聞こえてきそうな生まれたての子供の写真とつづられる詩。
本屋に流れる静かな音楽も、外の雨音も消えてしまいました。

ページをめくるごとに、写真の子どもは少しずつ成長していく。もちろん被写体の子供たちは別の子なのだけれど。
そして成長とともに子どもが立ち向かうそして育まれる社会も変わる。
つづられる詩もかわる。

驚くべきことは、あたかも写真の子供が語っているかのようなみずみずしい詩の言葉。
今年78歳になる谷川俊太郎さんはまさに永遠の少年、なのだ。

あとがきに谷川さんは「子供の言葉のほうが、アナログ」と書き、「より詩に近い」と言う。
そもそもは谷川さんが子供たちへ遺言する、というコンセプトだったらしいが、子供から突きつけられる遺言、のほうが切実だろう、とそういう形式にしたそうだ。

78歳の谷川さんが今の時代を生きる子供たちの心に寄り添えるのは、谷川さんが稀有な人であるからだけれども、また、子供時代の気持ちと言うのは普遍なのかもしれない。だからこんなに胸を熱くするんだろう。

私も娘の気持ちに、そして娘の年頃だったころの私の気持ちに、寄り添って生きていきたい。
by runa123 | 2009-07-06 21:16 | 最近読んだ本

森に眠る魚

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森に眠る魚

角田 光代 / 双葉社

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角田光代さんは「対岸の彼女」で直木賞を取った作家さんですが、個人的には「八日目の蝉」にノックアウトされました。

角田さんの「森に眠る魚」は「王様のブランチ」で松田哲夫さんのおすすめ、ということで書店で手に取りました。

登場するのは5人の主婦、繭子、かおり、千花、瞳、容子、それぞれ子供を持ち、専業主婦として子育て中。
いわゆるママ友として知り合い、はじめは子育ての悩みを打ち明けあえる貴重な友人として始まった関係。
それがいつしか、「お受験」をきっかけに変質していく・・・・

ママ友、というのはとても微妙な関係です。「ママ友」というのは、「子育て」といいうキーワードで結びついているけれど、それ以外は共有できるものがあるのかないのか不明、という浅いような深いような関係なのだ。

確かにはじめての子育てには戸惑うことが多い。数か月先輩がいるだけでその情報がとても役に立ったり、アドバイスにほっとしたりする。ところがそれは長く続かない。
みんな同じように成長していくわけではないから・・・
1歳くらいまではだいたい同じような時期にねがえりをし、はいはいをし、たっちをする・・・・
でも言葉を話した、数を理解した、絵を描いた、ということが加わってくると途端に、お母さんたちの話題は競争しているかのようになってしまう。

そして最近低年齢化しているお受験。ますますヒートアップしていく母親たち。
競うのが自分自身の力であるような、ないようなところもまた微妙なのだ。
「子供のためならなんでもできる」という母の気持ちが、しだいに、「あの子さえいなければ」「あの人が私より不幸になれば」と黒い気持ちがモンスターのようにもたげてしまう・・・・

そんな人間の性質を丁寧に、そして後半へ向けてぐいぐいと引き込まれるような展開になっていく・・・・
ページをめくるのが怖い、でも止められない。そんな気持ちを久々に感じた。
角田さんの実力に脱帽です。

読めば思い出すと思いますが、この話は幼稚園児を同級生の母親が「ママ友から仲間はずれにされた」ことを理由に殺害してしまった事件をベースに書かれています。
特異な事件ではありますが、ベースに、どの母親でも経験する「ママ友との人間関係の悩み」や「他人への嫉妬」「子供への過剰な期待」「孤独な子育て」などの問題があるため、いろいろと世間の関心を引きました。

「森に眠る魚」はこの事件をベースに非常に丁寧に書かれたホラーだと思います。おすすめです。
by runa123 | 2009-06-30 15:10 | 最近読んだ本

アイシテル~海容~

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アイシテル~海容 前編 (1) (KCデラックス)

伊藤 実 / 講談社

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先日までドラマが放映されていたようですが、友人のすすめで読みました。
小学5年生が小学1年生を殺害してしまうというショッキングな内容。

原作では被害者家族に重点を、ドラマでは加害者家族に重点を置いて描かれているようです。

この作品を読みながら、頭の中にはMr.Childrenの「タガタメ」が流れていました。


子供たちを加害者に、被害者にしないためには、どうすればいいんだろう。

子育てと言うのは、未来を創る大切な仕事なんだと重い責任を感じました。

原作には、加害者の子供には暴行された過去があり、それがきっかけとなっていました。
でも、実際のケースではこれといった理由もなく、人をあやめてしまうケースもあるのではないかと思います。

命というものを教える、そんな大それたこと、親だって必死に生きているだけなのに、できるだろうか。
いや、できなくても、しなくてはならないこと。

長崎で中学生の男の子が4歳児を突き落した事件の時も、同じく長崎で小6の女の子が教室で同級生を殺害した事件の時も、大人の私は無力さを感じました。加害者、被害者の両親の気持ちははかり知れません。

それでも向き合っていくしかないのでしょうね。未来のために。
by runa123 | 2009-06-21 11:32 | 最近読んだ本

奇跡のリンゴ

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

石川 拓治 / 幻冬舎

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NHK「プロフェッショナルー仕事の流儀」で取り上げられた無農薬でリンゴ栽培に成功した木村秋則さんの本です。
ちなみに、番組のサイトはこちら

テレビは見ていなかったのですが、目の前に映像が広がるような感じで読みました。
表紙の歯のない笑顔の木村さん。
絶望して死にたいと電話してきた若者に
死ぬくらいなら、一度はバカになってみるといい。(中略)ひとつものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ。」と話した。

人もリンゴも一人で生きてるのではない、支えあって世界の中で生きているんだよ、という彼のメッセージが胸を熱くさせました。

木村さんのリンゴ、いつか食べてみたいなあ。

そして、木村さんにとってのリンゴみたいに、自分が夢中になれるものが見つかったら素敵だなあ。
by runa123 | 2009-02-06 23:31 | 最近読んだ本

今月の1冊

Avoiding Common Anesthesia Errors (Lippincott Williams & Wilkins Handbook)

Lippincott Williams & Wilkins

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amazonで偶然ブラウズしてて見つけて注文。円高差益に期待して本家amazon.comから買いました(せこい)

これが結構グーです。(ちなみにかなりの章がgoogle booksで閲覧できます。爆)
一章が短く、かつ、臨床で「ああ、こうしておけばよかった~」っていうようなネタについて比較的新しい文献をもとに書いてあります。
ウケタのは「Reading in the operating room is it worth the risk?」なる章もあるところ。この本を持ち込んで読んでるレジデントはドキッとすることでしょう。笑

英語のブラッシュアップも兼ねて、今月の一冊といたしました。(→今年の抱負 その4 月最低1冊は専門書を読む)

がんばります!
by runa123 | 2009-01-28 23:53 | 最近読んだ本


女性麻酔科医るなの日々思うことなど・・・


by runa123

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