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で、どうなの?

先日大学の同級生の結婚式に招かれた。
久しぶりに部活の同期や、先輩、後輩に囲まれて、とても楽しい時間をすごせた。

それはいいんですが・・・・

みんな、私が麻酔科で、しかも非常勤(パート)だ、というと、
口をそろえて、
「で、どうなの?やっぱりぼろもうけ?」
・・・・・・・・・・・・・・・

うーん。

今、非常勤で勤めている公立病院は非常にお給料が安くて都内の相場はこんなものなのかと驚いたくらい。だけど、福利厚生はつけてくれるし、部長の先生は非常にママ女医に理解のある方で、急な欠勤、早退、などにも柔軟に対応してくれる。
病院も3次救急を扱う大きな病院で、症例も豊富で勉強にもなる。
そしてなにより、麻酔科スタッフがみなとても良い人たち。
はじめは医局が違うのでなじめなかったらどうしよう、なんて思っていたけど、そんな心配は皆無だった。
それに院内保育室もあるので、子供も近くにいるし、通勤時間も官舎だから5分。
これだけ恵まれていれば、お給料が今までの大学からのバイトの1/3でも全然いいと思う。

一方・・・

東京へ来てから、いわゆるエージェントを通して単発のバイトを請け負ったことがある。
一応、9時ー17時で、とお願いして、紹介してもらった先は、通勤時間1時間、常勤麻酔科医はいるものの、そのうち撤退することになっている、という病院。
病院はこれも3次救急を扱う大きな病院で、ここから常勤麻酔科医が撤退したらさぞかし大変だろうな・・・
なんて考えながら1日働いた。お給料は大学からのバイトと同じくらい。かなりいい。
でも、知らない場所、知らないスタッフ、知らない外科医、本当にストレスだった。
症例はたまたまかもしれないがハイリスクばかり。
スタッフは「キミは、ぼったくってるんでしょ。」とは言わないものの、「フリーでやってるくらいなんだから、自分でなんでもできるんでしょ。専門医なんだし。」という雰囲気はひしひしと感じられた。
私がブランクがあったせいもあるかもしれないが、かなり緊張して、毎回とても疲れた。
数回仕事をさせていただいたが、やっぱりお給料とこのストレスとは見合わない、と思いやめた。

そして・・・
大学の医局の先輩から「急に人が足りなくなったから週1でもいいから来て。」と言われていった病院。中規模病院で症例もそれほど激しくない。
スタッフも医局の仲間だから気心知れているし、みんな親切だった。
こちらはお給料は非常勤で働いている病院の3倍。
通勤に1時間かかるが、これは請け負うに値するな、と思った。

こんな感じなんだけど、果たしてこれはぼろもうけ、なんでしょうか。
まあ、上記の公立病院で常勤で働いてる外科医の夫と年収に差がないことになってしまってはいるのですが。

なんか、フリーター麻酔科医、ぼろもうけって言われるの、まったく現実感ないですが。
どうなんでしょう?同業者のみなさま。
by runa123 | 2008-05-29 23:38 | お仕事

揺れる心

大学を卒業して11年目になる。ずっと臨牀をやってる人ならかなり経験を積んで、脂の乗ったころ、といえるだろう。
でも実際の自分は、モラトリアム・留学・研究・出産エトセトラでサボりにサボって!?実質5年位かなあと思う。

臨牀復帰したとはいえ非常勤。
臨牀に携わると、もっと勉強したいことが出てくるし、もっと複雑な症例を担当したい、という気持ちも出てくる。
その一方で、娘は1歳8ヶ月になり、言葉も増えてきていたずら&かわいい盛り。
もっともっと一緒にすごしたいし、これからだってもっとたくさんの時間をかけて育てたい、と思う気持ちもある。
もっと主婦としてもスキルをあげないといけないことも沢山あるし。

あせっちゃいけない、と思うけど、私はどこへ向かってるのかなと不安にもなる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
話は変わるが、最近某SNSで「医学生だが、研修先はどういうところがよいか?」というトピがよく見られる。
そこでいつもある種の違和感を感じてしまう。

自分も学生のころは医者と言う仕事がはっきり言ってよくわかっていなかった。
あの時代は医者が今ほど訴えられることもなかったし、研修制度だっていい加減だったから時代はかなり変わってしまったのかもしれないけど。

簡単に言うと、今の学生さんたちは「最小の努力で最大の報酬を」系だなあ、と思う。
みんながみんなそうではないのかもしれないけど。

情報をこまめに収集して、自分の将来像に最短距離でいけそうな道を必死に探している。
でも、現実ってどうなんだろう。
私も学生時代最短距離をいつも目指してた。
最短距離で医学部まで到達したあと、かなり満足して学生生活を満喫した。
おかげで、将来設計はかなり無謀なもので、今思うと失敗すべくして失敗したなあ、と思う。

選択肢自体は悪くなかった。
ただ、最短距離ばかり目指す自分には、思いがけない逆境に立ち向かう勇気も、体力も、気力も備わっていなかった。
しなることを知らない枝は容易に折れる、とよく言うが、私もものの見事にぽっきり折れて、それ以来、迷走を続けてる。

でも・・・・・
迷走しながらも、自分が選んだこの仕事を好きだし、自分が選んだこの家族がとても大切だ。
だから、脳内の理想の自分像と自分がかなりかけはなれてしまって、ときどきへこんでしまうけど、現実に生きてるこの自分も大切に思いながらやっていきたいな、と思う。

若い皆さん、最短距離で行くのもいいけど、期せずして回り道をすることになっても、その道中には思いがけない出会いが待っているかもしれないですよ。ともにあせらず生きていこうよ。
by runa123 | 2008-05-28 00:33 | お仕事

かわいそうに・・・

TBSの元女子アナウンサー、川田亜子さんが自殺(産経新聞) - Yahoo!ニュース

元TBSのアナウンサーの川田亜子さんが自殺した。
TBSのころからスタイル抜群で女優さんかと思ったくらいの美人。
がっちりマンデーでもおなじみで、ちょっとおどけたキャラの愛らしい人だった。

数日前、ネットニュースでも「ブログで体調不良を訴えている。心配だ。」という記事をみたばかり。
そのときは彼女のブログを見なかったのだが、自殺のニュースが流れた後、見てみると、
たしかに、テレビの人が書くブログにしては暗い文章が並んでいた。
鬱傾向だったことは容易に予測できるような感じだった。

それなのに、続報ででた事務所コメントは「理由は皆目検討がつきません。」だって。
冷たいね・・・・

でも・・・
きっと本人自身が一番「なんでこんなに気持ちが晴れないのか検討がつかない」っていう感じだったんじゃないかなあ・・・

まったくの推測だけど、
彼女は自分の「こうあるべき。こうありたい。」という気持ちと、現実とのギャップに苦しんでいたんじゃないだろうか。
フリーになって思うように自分が希望する分野の仕事が来なくて、「こんなんじゃんだめだ、だめだ」って自分を追い詰めてしまったのかな。
会社員であれば、同僚もいる、上司もいる、周りが気づいて強制的にでも医者にかかったり、休養したりできたかもしれない。でもフリーになったら、自分が休めば食べていけなくなる、世の中から忘れられて仕事が来なくなる、そんな恐怖感もあったんだろう。
彼女にとっては初めての大きな挫折だったのかもしれない。
29歳という年齢にいろいろなあせりもあったのかも。

・・・・・・・・・・・・
自分の10年前に彼女が重なる。
大学を卒業して、医者になって、バリバリやるんだ、って思ってたけど、
バリバリどころか、空回りばかり。
自分の価値がない、生きていても意味がない、死んだほうがましじゃないか、みんなに迷惑ばかりかけて・・・
そんな思いばかりがうずまいてた。

実際、死のうとしたこともあった。
でもぎりぎりのところで死なずに生きてた。

実は、このニュースを見て実家の母が電話をかけてきた。
わたしがうつだったころは「そんなの、信じない。仮病よ。おかしいわよ、精神病なんて!」
とも言ったことがある母だけど、
涙声で
「あんた、あの時死ななくてよかったね。本当に生きてて良かったね。あのときはいろいろ夢中でわからなかったけど、本当にあぶなかったなあと思って・・・・」

母も、うつの私を支えるのでとても大変だったと思う。
完全に私が元気になるまでには約10年かかったものね・・・
その間、薬も飲んだし、医療機関にも沢山お世話になった。
支えてくれた人は沢山いる。
けっして一人の力でここまで来たわけじゃない。
そういう環境があった私はとてもラッキーだし、幸せだったんだと思う。
ほんと、川田亜子さんのことは他人事ではない。あの時、死んでしまう可能性もあったから・・・


だから、彼女に、後一歩を踏みとどまらせることができたなら。
死ぬ前に、「仕事やめて家族のところへ帰ろうかな。」と思ったなら。
死ぬ前に、「だめもとで病院にかかってみようかな。入院してみようかな。」って思ったなら。
死ぬ前に、誰でもいい、「私は苦しい。助けてほしい。」と声に出して言えたなら。

あなたはまだ、生きてたかもしれないのに。
残念でなりません。

ご冥福をお祈りします。
by runa123 | 2008-05-27 01:49 | 気になるニュース

へー。

1着の競走馬に薬物投与容疑、調教師を逮捕…船橋競馬(読売新聞) - Yahoo!ニュース

何を投与したかと思えば、「プロカイン」
プロカインってあの局麻のプロカイン??

地方競馬全国協会によると、プロカインは麻酔効果があり、馬の興奮を抑えて競走能力を一時的に高めるとされる。


うーむ。そんな作用があるのか・・・
by runa123 | 2008-05-08 03:10 | 気になるニュース


女性麻酔科医るなの日々思うことなど・・・


by runa123

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