何が違うのか

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暑い中、久しぶりに大学医局を尋ねました。

感想は・・・・

全然変わってない。

風景も、人も。

多分新しい人もいるんだと思うけど、みんな麻酔中だったからオーベンしている人にだけあったけど、なんというか・・・

メンバー変わりないな・・・・

そして・・・・
残念ながら空気が淀んでた・・

明るいのは教授だけ。でも教授も「あと数年だし」と、なんかある意味「どうでもいいのかな」って感じで。

仲よしの後輩も「今年いっぱいで辞めるんで、いいんです。」
仲よしの先輩も「今年限りだと思うと元気がでるよー」

なんて。



立ち去ってしまった私が何か言える立場じゃない。
でも。


地域医療を支える要であるはずの大学病院の麻酔科がこれでいいのかな。
母校であるだけに、わずかに心が痛む。
出身医局であるだけに、崩壊していく姿を見るのはつらい。

でも・・・・私ひとり戻ったから何かができるわけじゃない。


そう。自分ひとり頑張っても無理。
って医局員みんながつかれている。

なんでこんな風になってしまったんだろう・・・・



今自分が勤めている職場の活気とのギャップに軽くめまいを覚えた。

何が違うんだろう・・・

うちの病院だって若手の不満がないわけじゃない。
仕事だって結構きつい。
こなしている症例数だってどっこいどっこい。
人数自体は同じくらいいる。

でも・・・・

バイトへ行ったり、研究日を取ったりしていて実働部隊は少ない。

立ち去り予定の先輩いわく、「研究も麻酔も教育もなんて言われても無理」

そして過剰な負担をかけるわりに給与はバイトなしでは生きていけないくらい低い。

それじゃあやっぱり続かないよね。

でも、それだけじゃない。

大学では少しずつ、一人ひとりが「自分がよければそれでいい」っていう気持ちになっている。
今の職場では少しずつ、「みんなが助け合えば楽になる」っていう気持ちがある。

ちょっとのマイナスとちょっとのプラスが結局大きな差になっているのかもしれない。

大学が「人員派遣の拠点」という役目を終えた今、もう「もっとも働きたくない病院」の一つになってしまったということか・・・


やっぱり一度崩壊することが再生への第一歩なのかな・・・・

東京に帰ってみて、東京と地方の格差を一番感じたのは最近聞いた入局者の数。
某K大は麻酔科1-3年目が総勢50名強いるとか。
勤め先のもともとの医局の大学も新しく15名の新人を迎えたと聞いた。

東京ブランドの脅威はこれから先も続くのかな。



考えさせられてしまいました。
by runa123 | 2010-07-23 03:20 | お仕事


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